対象疾患について
医師の指示のもと、それぞれの疾患にあわせたリハビリとなっており、下記の表に示す疾患が対象となります。
脳血管疾患等リハビリテーション(発症または手術から180日)
- 急性発症した脳血管疾患またはその手術後の患者様:脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳傷、脳炎、急性脳症(低酸素脳症など)、髄膜炎
- 急性発症した中枢神経疾患またはその手術後の患者様:脳膿瘍、脊髄損傷、脊髄腫瘍、脳腫瘍摘出術などの開頭術後、てんかん重積発作等
- 神経疾患:多発性神経炎(ギラン・バレー症候群)、多発性硬化症、神経筋疾患、末梢神経炎(顔面神経麻痺等)
- 慢性の神経筋疾患等:パーキンソン病、脊髄小脳変性症、運動ニューロン疾患(筋萎縮性側索硬化症)、遺伝性運動感覚ニューロパチー、末梢神経障害、皮膚筋炎、多発性筋炎
- 失語症、失認および失行症、高次脳機能障害
- 難聴や人工内耳埋込手術等に伴う聴覚・言語機能の障害を有する患者様:喉頭摘出術後の言語障害、聴覚障害、構音障害、言語障害を伴う発達障害等
- リハビリテーションを要する状態であって、一定程度以上の基本動作能力、応用動作能力、言語聴覚能力の低下および日常生活能力の低下を来している患者様:外科手術または肺炎等の治療時の安静による廃用症候群、脳性麻痺等に伴う先天性の発達障害等の患者様
運動器リハビリテーション(発症または手術から150日)
- 急性発症した運動器疾患またはその手術後の患者様:上・下肢の複合損傷(骨、筋・腱・靭帯、神経、血管のうち3種類以上の複合損傷)、脊髄損傷による四肢麻痺(1肢以上)、大幹・上・下肢の外傷・骨折、切断・離断(義肢)、運動器の悪性腫瘍のもの。
- 慢性の運動器疾患により、一定以上の運動機能の低下および日常生活能力の低下を来している患者様:関節の変性疾患、関節の炎症性疾患、熱傷瘢痕による間接拘縮、運動器不安定 等。
呼吸器リハビリテーション(発症または手術から90日)
- 急性発症した呼吸器疾患の患者様:肺炎、無気肺等のもの。
- 呼吸器疾患またはその手術後の患者様:胸部外傷、肺梗塞、肺移植手術、慢性閉塞性肺疾患(COPD)に対するLVRS(肺容量減少手術)、肺癌、食道癌、胃癌、肝臓癌、咽・喉頭癌の手術等のもの。
- 慢性に経過する呼吸器疾患により、一定程度以上の重症の呼吸困難や日常生活能力の低下 を来している患者様:慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、気管支拡張症、間質性肺炎、 塵肺、びまん性汎気管支炎(DPB)、神経筋疾患で呼吸不全を伴う患者様、気管切開下の患者様、人工呼吸器管理下の患者様、肺結核後遺症等で2以上の呼吸困難を有する状態、または 呼吸障害による歩行機能低下や日常生活活動度の低下により日常生活に支障を来す状態に 該当するもの。