もの忘れ外来

専門的な「もの忘れ外来」はじめました

もの忘れ外来では、症状が年齢によるものなのか、病気によるものなのかどうかを専門医により診断し、そして診断結果に応じて治療や対応をしていきます。
症状に応じた内科的・外科的治療や薬物治療、症状によっては施設への入居や介護保険のアドバイスなどを行う場合もあります。

認知症の症状について

次のような症状は、認知症の医学的な診断基準ではありませんが、家族の中に認知症の方がおり、家族の経験からまとめたものです。
認知症に対する素早い対応により、ご本人だけでなく家族にとっても、それ以降の生活は大きく変わります。

ただし、認知症と間違えられやすい症状には注意が必要です

単なるもの忘れのほか、気分が落ち込むうつ状態、意識障害(せん妄)、病気治療のために飲んでいる薬による影響でも似た症状がみられます。これらを認知症と正しく区別することが非常に重要です。

1. もの忘れがひどい

・今切ったばかりなのに、電話の相手の名前を忘れる
・同じ事を何度も言う・聞く
・しまい忘れ・置き忘れが増え、いつも探し物を忘れる

2. 判断力・理解力が衰える

・料理・片づけ・計算・運転などのミスが多くなった
・新しい事が覚えられない
・テレビ番組の内容が理解できなくなった

3. 場所・時間が分からない

・約束の日時や場所を間違えるようになった
・慣れた道でも迷う事がある

4. 人柄が変わる

・些細なことで怒りっぽくなった
・周りへの気遣いがなくなり頑固になった
・自分の失敗を人のせいにする
・「このごろ様子がおかしい」と周囲から言われた

5. 不安感が強い

・ひとりになると怖がったり寂しがったりする
・外出時、持ち物を何度も確かめる
・「頭が変になった」と本人が訴える

6. 不安感が強い

・趣味や好きなテレビ番組に興味を示さなくなった
・ふさぎ込んで何をするにも億劫がり嫌がる

診療の流れ

診療は医師、看護師、臨床心理士、診療放射線技師のチームで行われます。

看護師

もの忘れに関する簡単な検査を行います。

診療放射線技師

脳のCT検査を行います。

精神保健福祉士

患者様の生活環境など、細かい問診を行います。

医師

問診や検査の結果、診察を行い、ご説明します。

診療時間

現在、新患の受付は行っておりません。
再診のみの診療となり、毎週火・水曜日の午後2時~4時となります。
新患受付に関しましては、下記連絡先までご連絡をお願いします。

病院芳春苑
認知症疾患医療センター医療福祉相談室
TEL 099-472-0035

病院芳春苑の「もの忘れ外来」はこちら

もの忘れ外来のご予約

TEL 099-472-1237

もの忘れ外来に関するご質問

Q最近、物忘れがひどくて悩んでいます。でも精神科に行くのはちょっと...

令和2年10月12日より、当クリニックでの新規もの忘れ外来は受けてけておりません。
診察をご希望の方は、
病院芳春苑 認知症疾患医療センター 医療福祉相談室
電話 099-472-0035
までご連絡ください。

Q認知症とはどんな病気?

認知症とは、「脳などの病気が原因で記憶や判断力などの障害が起こり、普通の社会生活が困難になる状態」です。
認知症には、「アルツハイマー型認知症」、「脳血管性認知症」、「レビー小体型認知症」に分けられます。
アルツハイマー型認知症は、早めに適切な対応をすれば、進行がゆるやかになることがあります。

Q「単なるもの忘れ」と「認知症」はどう違う?

歳をとると誰でも忘れっぽくなりますが、たとえば食べたメニューを思い出せないのは、単なるもの忘れです。しかし、食べたこと自体を覚えていなければ、認知症の疑いがあります。 様々な症状があり個人差もあるため、おかしいと感じたら、受診をお勧めします。